C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

長引く風邪とお化け星雲vdB152

風邪が一向に治まらない。寒中の山に出かけて酷くなっては話にならないので、またぞろ画像処理で時を過ごしかなし。11月にお化け星雲vdB152を撮ったのだが、フラット撮影を失敗してしまい画像処理を諦めていた。淡い星雲ではフラット補正無しは流石に強調処理はやれない。時間だけはタップリと言う事で何とかしてみようとやってみた。

ダーク減算のみでコンポジットした後、チマチマとLRGBの各モノクロ画像をPhotoshopでフラット補正とステライメージでのフラット分布チェックを繰り返した。モノクロ画像での補正は目に付く程度の部分しか補正できないので、LRGB合成した後に再度補正した。合成後画像ではモノクロ単色では分からなかった色ムラが随所に出てくる。特に反射鏡筒だと周辺減光は不均一で、更にフィルター径が1.25インチのため少しケラレが出るので写野四隅周辺の色ムラや輝度分布は結構出てしまう。
もうやっとれん! と言う所までやってみて仕上げたのがしたの写真。
お化けの頭の青い星が髪飾り風になって"ちょっと可愛いお化け"風。濃い分子雲でできた目も趣がある。
フラット撮影の失敗の原因は、フラット撮影に使うフードキャップの大きさがフード径より小さくなってしまった事だと推測。筒先フードは巻き付けタイプのため、巻き付ける度に大きさ(直径)が違うが、キャップ径>フード径の"原則"を軽視したことがアダとなってしまった。

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撮影日時 : 2017.11.11 PM 撮影場所 : 愛知県茶臼山面の木
機材       : Ginji150 + 2korr (430mm, F2.9) + BJ42L(冷却温度-15℃)
     Xagylフィルターホイール + Badaaフィルター
撮影条件 : L 10分×14枚、RGB :各10分×2枚 露光時間計 200分
画像処理 :ステライメージ8, Photoshop CC