C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

ベランダでM51銀河

前記事のドッグボーン星雲撮影の翌日、またしてもクリアな空だったのでM51銀河を撮影した。ベランダ撮影だとカブリ取りは厄介作業で、ステライメージ8でのセルフフラット補正をやり出してからはかなり楽にはなった。今はPixInsightでの処理になったので、さてどうなるかだが、どうしようもなければセルフフラットがある。
実際やってみると、DBEでかなりのカブリを除去してくれたものの2つ問題が出た。ひとつはM51周囲が測定点をどう配置しても少し暗く落ち込み、もうひとつは円弧状のカブリが残ってしまった。DBEを2回続けると銀河周囲の落ち込みが進むので使えず、DBEは1回が限度となった。そこでちょっと面倒ながら以前作ったPixelMathの作図機能を使ったカブリ補正用マスク作図スクリプトを使って円弧状カブリを補正した。完璧ではないが何とか目立たない程度には補正出来た。($・・)ヤレヤレ
光害カットフィルターとしてQBPフィルターを使っているので、RGBのような豊かな色調は出せないのが残念だ。

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◆下の画像は上述の円弧状カブリの補正効果

 補正前後の画像の中央下の画像は、PixcelMath+Covolutionで作図した補正マスク

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撮影日時 : 2021.03.19 PM23:30~ 撮影場所 : ベランダ
機材:25cm反射+QBPフィルター+TMaxコマコレ+QHY183Mカメラ+Baader LRGBフィルター
   EQ6Pro + ASI174Mmini+PHD1 (オフアキガイド)
撮影条件 : -20℃, L : 1bin 10分×9枚、RGB : 2bin 各5分×4枚、総露光時間150分
画像処理 : PixInsight, Photoshop CC