C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

風邪ひいてIC2118(魔女星雲)

新月期ながら風邪を引いてしまい、やっと熱は治まったのの遠征叶わずなので、以前うまく処理できなかった魔女星雲画像を再処理してみた。

タムロン200mmF2.8レンズで140分露光していても、撮って出し画像には魔女星雲は薄っすらとしか写っておらず、白系の星雲の強調は結構難儀する。背景画像のコピーで星雲レイヤーを作っての強調だと、リゲル周辺の明るさも持ち上がって強調にも限度がでてしまう。それでも星ギラギラの見難い画像になってしまった
そこで今回は白の星雲を分離して強調+輝星周囲の輝度上昇を抑える、を目指してあれこれやってみた。なおリゲル周辺の淡い散光星雲はチャンネルデータでの減算処理で抜き取れるので、白い星雲とは切り離して強調できる。白星雲の抜き取りの要点はやってみれば簡単で、星雲を抜き取った画像からトーンカーブでRの諧調を思い切り下げればよく、その後は白黒に変換してマスクとして使う。処理手順の仔細は後日気が向いたら記事にしようと思う。
出来上がった画像(下の写真)を改めて見てみると、リゲルの下方の赤い星雲の形が興味深い。リゲルの恒星風に吹き飛ばされている。
<画像入替>
昨日UPの画像は星については未処理だったため、星の処理を加えたものに入替
処理要点:
・星雲強調前の元画像の星を抜き取って、星雲強調後のレイヤーの上に配置し色調整
・次に明るい星の外周が徐々に暗くなるように加工しつつ、星像が歪んで明るさ分布
 も偏っている(レンズ収差によるもの)星は、それが目立たなくなるように明るさ最
 小値3や5の画像を作って入替

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撮影日時 : 2016.01.03 PM22:10~  撮影場所 :愛知県茶臼山面の木
機材       : タムロンSP200 (200mm, F2.8) + Nikon D5100(LPS-D1)
               SynScan On GPD + ASI120MM + PHD
撮影条件 : ISO1600, 10分×14枚 露光時間計 140分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC