C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

おとめ座 NGC4438,M86,M84銀河(@ベランダ)

ベランダから普通のLRGBでどうなるかやってみようとおとめ座銀河を撮ってみた。月も出ているので条件は更に悪いが、暗めの銀河もちゃんと写っていたので一通り撮影して画像処理してみた。画像処理では背景のカブリ補正に四苦八苦で、まともとは言えない出来栄えとなったが、記録として残しておこうと記事にした。下の写真の中央より上に明るい銀河が3つ並んでいるが、左からNGC4438、M86、M84でこれらはマリカリアン銀河鎖のメンバーだ。
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撮影日時 : 2020.02.06 PM23:00~ 撮影場所 : ベランダ
機材 : 25cm反射(F4,1000mm) + QHY9カメラ + Optlong LRGBフィルター
   EQ6Pro + QHY5-ii + PHD1 (オフアキガイド)
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃
L : 1bin 5分×12枚、 RGB : 2bin 各5分×3枚 総露光時間105分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop , StarNet++

無理やりのフラット補正

L画像のヒストグラムは右図のように  
シャドウ側の数値はとんでもなく大きく
カブリがドサッと入った状態だ。
一方階調幅は4000ぐらいとそこそこあり、
まあまあの滑らかさでやれそうな感じが
した。

ところが先ほどのシャドウ側の背景カブリ
は尋常ではなく、Photoshopのグラデー
ションツールを駆使しても補正できる代物
ではないと分かった。

そこで星消し+銀河消し画像での「減算」
で何とかならないかとトライしてみた。
星消しはStarNet++を使い、銀河消しは
Photoshop の「コンテンツに応じた塗り
つぶし」で、右図のような画像が得られた。
この画像をPhotoshopのレイヤーとして
読込み、背景画像に対して「減算」する
ことで、ゴソっと様々なカブリを除去し
た。
これは補正と言うより背景を黒で塗りつ
ぶすような手法なので今回限りだ。