はくちょう座の首辺りの一角では目立った星雲はクレセントやチューリップですが、200mmで撮ると星々も一杯で、これら以外の星雲はさほど目立ちません。なので趣向を変え、星々を目立たないようにして星雲を引き立てるように処理してみました。わぉっ、と云うくらい赤い星雲が広がってます。黒っぽい部分はほぼ分子雲や塵なので、もし立体的に見えたらさぞ壮観でしょうなぁ。この辺りは地球から5000~6000光年先のようで、ピンと来ない距離感です。
写真中央の左にある目立つ星雲はクレセント(三ケ月)星雲、右にある目立つヤツがチューリップ星雲、やや左の下にある小さな丸い星雲はSh2-104の番号が付いた星雲です。そう言えばチューリップ星雲の右側には世界で最初に発見されたブラックホールのX-1と連星になっている星がありますが、写真ではありふれた星です。
<参考 : Cgy X-1の星の場所>
左の写真で黄色の線で示した所が、ブラックホールと
連星になっている星(HDE226868)です。
撮影日時 : 2017.06.16 PM22:29~ 撮影場所 : 愛知県段戸山牧場
SynScan On GPD + ASI120MM + PHD
撮影条件 : F2.8, ISO1600, 3分×20枚
画像処理 : ステライメージ8、Photoshop CC