C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

一番近くて遠いクェーサー3C273

半世紀前の高校教科書にはクェーサー:準恒星状電波源とあり、何やら不可思議な天体なんだなと思っていた。尤も系外銀河を島宇宙と書いてあったし、暗黒星雲に囲まれたら真っ暗闇かなどと思ってしまうような書き方で宇宙は不思議だらけだった。

クェーサーって何だ? のテーマで数年前サークルの勉強会で取り上げ、文献等を調べてやっとこ理解できたが、謎解明に腐心の研究者の人達はワクワクやっていたんだろうなと思った。
3C273は最初にクェーサーだと確認された天体で普通の望遠鏡で見える最遠のものと云うことで、望遠鏡で見てから撮影した。見ても普通の星と変わらないので5分で観望は切り上げ、撮影した画像で改めて見ても普通の星と区別できない。下の写真でもどれかクェーサーかは直ぐには分からない。(*´Д`)
(補足:クェーサーの大半は100億光年ながら、この3C273は24億光年で最も近く、光速の15%相当のスピードで遠ざかっている)

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<補足>3C273の位置とクローズアップ
イメージ 2
撮影日時 : 2018.04.08 PM23:40~ 撮影場所: 愛知県段戸山牧場
機材       : 25cm反射 + MPCC+1.4倍テレプラス (F5.6,1400mm) + QHY9カメラ
     EQ6Pro + QHY5L-ii + PHD2(オフアキガイド)
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃, gain 11.offset 112
               L: 5分×6枚、RGB:各5分×2枚 総露光時間分 60分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC