C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

APTのPoint Craftの有難さ

撮影開始して30分ほどして、突如赤道儀とPCの通信が途絶し赤道儀が止まってしまった。原因は定かではないがUSB通信ケーブルの接触不良のようだ。今までにも何度か起こっているが、赤道儀の電源を一旦オフして原位置に戻し、最初からやり直しして復帰はできる。ただ天体ナビソフトを使って今まで撮影していた写野位置へ望遠鏡を正確に向けるのは無理だ。デジ一眼カメラでは暗い星までライブビューに表示できないので、今までの撮影写野ドンピシャに合わせるのもできない。当たらずとも遠からずの写野で撮影継続か最初から撮り直しになる。

Astro Photography ToolにはPoint Craftと言うメニューがあり、撮影した写真を解析して写野の位置(緯度経度)を割り出す機能がある。解析はスイッチポンでと言う訳には行かず、望遠鏡の焦点距離を正しく入力してあれば、最寄りの座標を入力するか赤道儀の座標データを読み込ませて解析すれば、10秒足らずで割り出してくれる。その後は赤道儀をその画像中心へ移動させるメニューがあって、ソフトが数回写野撮影→赤道儀移動を繰り返し、数分で前回撮影位置へ正確に合わせこんでくれる。
下の写真は撮影30分で上述の赤道儀の異常停止が起こったものの、Point Craftを使って写野位置復元し継続撮影したもので、写野ズレはほぼ無しだった。
<赤い星雲を挟んで、上に暗黒星雲、下側にウルトラマンの星M78> 
   補足)M78は星ではなく星に照らされた明るい星雲

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撮影日時 : 2019.01.27 PM19:10~ 撮影場所 : 段戸山牧場
機材       : タムロンSP200(F2.8→F4) + Nikon D5100(LPS-D1)
               SynScan On GPD(EQMOD制御) + QHY5-ii +PHD1(APTディザリング)
撮影条件 : ISO3200, 3分×43枚 総露光時間分 129分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC