C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

高輝度星でのゴーストとAPTのPoint Craft

11月初めに開催される会社の地域開放イベントで、我が天文サークルも作品展示があり、巨星を題材に分担して撮影してきたのだが、巨星撮影で最初につまづいたのは高輝度の星による醜いゴーストの発生だった。
光害カットフィルターが主因だと気づいて、フィルターを外して撮影したが、シャドウ(背景の暗い側)を明るくすると、何これと目立つゴーストが連続して四方へ放射したように写っている。背景を切り詰めればゴーストは目立たなくなるが、輝星のある撮影では念頭に置かないといけない、と改めて認識した。
下の写真はフィルター有無の差。ベテルギウスを撮ったもので、どちらもISO1600. 1分露光(カメラはNikon D5100)
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<APTのPoint Craftの有用性を体験>
話は変わって、先日のカシオペア座IC59,64を撮影した時に、Astro Photography 
Tool (APT)を使って行った。撮影途中で赤道儀との通信が途絶してしまい、Point 
Craftの有用さを体験できた。
撮影途中で赤道儀とPCの信号やり取りが途絶えてガイド不調に陥った。原因は分からないが、赤道儀を一旦原位置に戻してスターアライメントからやり直さないといけない。撮影継続のため元の位置へ望遠鏡を向けても、正確な位置再現はデジ一眼では結構厄介だ。こう言うときに使うのがPoint Craftで、以前のカメラ写野になるように赤道儀を自動でコントロールしてくれる。トラブル直前の画像を解析して座標値を割り出すのに僅か4秒、次に前回撮影の写野になるように望遠鏡位置を修正し試写と計算を3回繰り返して完了するまで2分程度だ。赤道儀停止から撮影再開まで凡そ10分で済んだのは有り難い。ハンドでこれをやったら30分以上のロスは普通だ。