ぎょしゃ座の繁華街にいたコメット撮影が終わってしまうと、短焦点鏡筒で撮れるものと言えば、この時期はマルカリアンとなってしまう。天文学者マルカリアンさんが見つけたチェーン(鎖)のような銀河の並びは、この領域の見所のひとつだ。このマルカリアンチェーンの近くにおとめ座銀河の大親分M87銀河がある(この写真では下端中央に見える明るいヤツ)。肉眼では見えないが長焦点望遠鏡での写真では親分の吐いた煙が見える。煙の正体は銀河中心にいる超巨大ブラックホールからのジェット噴流だ。小センサーカメラで撮れるかどうか今度やってみようと思う。
風が止んできたせいか鏡筒にはかなり霜が付き始めた。撤収時の片付けでは鏡筒についた霜をゴシゴシとタオルで拭いて取るが、霜はこびりついていて厄介だ。鏡筒表面は零度以下になっているので、拭いて除去してもまた霜が薄っすらと付いてしまうのでなかなか終わらない。ゴシゴシゴシゴシと望遠鏡が2つもあると疲れる。結構な運動になるのでそのうち体はホカホカしてくる。(*´Д`)
撮影日時 : 19.03.01 PM23:20~ 撮影場所 : 茶臼山面の木
機材 : Ginji150 + 2korr (F2.9,430mm) + Nikon D5100(LPS-D1)
SynScan On GPD + QHY5-ii + PHD1
撮影条件 : ISO3200, 3分×30枚 総露光時間90分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC