ELパネルを使ったフラット撮影では、今までホワイトバランスをオートで済ませていたので、良くない。舞台照明用カラーシートを使っての色補正方法をやってみようかと思い始めた矢先、デジ一眼のメニューを見て「あれれ、カメラの設定変えるだけでやれるわい」と分かって早速やってみた。
因みにライトデータのRGBはバッチシ重なっていて山のズレは当然起きていない。
以下はELパネルでのフラット撮影する時にホワイトバランスを設定する手順。
使用カメラはCanon KissX6iで、カメラの設定メニーの「WB補正/BKT設定」でホワイトバランスを調整する。(Nikon D5100でも同様なメニューあり)
「WB補正/BKT設定」でのホワイトバランス設定画面で、AとGの数値を変えて試写しRGBの山が重なるようにすれば良い。最初にオートで試写してみて、DPP(Degital Photo Pro)で画像を表示させ、「ツールパレット」で「RGB」表示に変え、RGB毎のヒストグラムの山のずれを確認する。私のELパネルでは減光用のシートを複数枚入れているため、RGBの山が重なるようにするにはA7,G6となった。
<ホワイトバランスの調整値>
<ホワイトバランスをオートで撮影した場合のRGB>
RGBの山はずれている。
<WB設定値A7,G6での撮影画像>
RGBの山は重なっている。
これで悩んでいたことが一つ解消できたのは良かった。
ただライトデータに異常があるとこのELフラットでも補正し切れない。先日のIC348はこのフラットデータで十分補正出来たものの、IC348の後に撮影したM78のライトデータでは何やらおかしなケラレのような影とどこかからの反射したような薄ぼんやりの筋があって背景補正に四苦八苦した。補正用にStarNet++を使ってデータを作った所、まんざらでもない結果が得られた。しかし何でこんなことが起こったのか心当たりが無く、原因を突き止めないとまた起きそうだ。