C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

鏡筒キンピカ変身

反射鏡筒の結露防止をドライエア方式で長年通用していたが、先日の低温高湿度では斜鏡も霜でベットリとなり撮影できなくなった。今までドライエアで完璧かと云うと、酷い場合は実際は斜鏡や主鏡は無事でも、鏡筒内壁は露ベッタリとか霜バリバリになった事もある。ドライエアを送っているので何とか収まっていると観ていたのだが、単に寸前で止まっていたに過ぎないとなる。
面の木に撮影に来る方には鏡筒表面とファインダーをアルミテープでぐるぐる巻き風にカバーを施していて、結露防止には有効だと教えてもらった。その事を思い出し、ネット情報も調べ直して、更なる結露防止を目指して鏡筒改造を行った。
素材は防寒用のアルミシートとはがすことも可能な両面テーブ、そしてアルミテープの3つ。大半はアルミシートを使ってカバーし、一部使い勝手の関係でアルミテープを使って、鏡筒バンドも含めての作業は2日がかりとなった。
作業が終わって点検してみた結果、遠征でザラザラのコンクリ面に鏡筒を置くと、アルミシートは傷ついて破れる可能性が高そうだ。コンクリ面への接触部には0.1mmアルミ板で補強して様子を見る事にした。

放射冷却自体は熱輻射理論が元になっているので、鏡筒材質との関係で見れば、放射率の高い材料・表面状態ほど輻射(放射)熱量が大きくなる。我が機材のカーボン鏡筒材は放射率0.85と黒体の1に近く大きい。アルミシートだとこれが0.09となり放射熱量は1/10近くになる。放射率の大きい材料ほど早く冷え、放射率の低い材料ではゆっくり冷えるとなり、冷却速度が違うだけで、到達温度は時間が来れば同じになる筈。しかし冷却速度が相当違うので、撮影では冷え切る前に朝が来て終わるので、到達温度が一緒になる事はないという事だろうか。安全見てドライエア併用は続ける事にした。