C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

犬顔もどきSh2-308

機材の手入れも済んだところで、1年ほっかたらかしのデータを処理してみた。おおいぬ座のSh3-308(通称ミルクポッド)をほぼ1年前の1月3日に撮影したものの処理が上手くできず放置していたものだ。淡い青の星雲はLRGBで撮ってもちっとも写らないが、OⅢフィルターを使うと割にクッキリと写る。このOⅢのデータをどう使うかがキーで、昨年はLにOⅢをコンポジットしてLRGB合成したが、大して青い星雲は出てこず失敗。OⅢの諧調幅がLの1/5程度しかないので、単にコンポジットしても平均化すればLの諧調に埋もれてしまう。

今回は最初にOⅢの諧調幅をLに近づけてコンポジットしてみた。OⅢ画像での乗算値は4とした。更にOⅢ画像を星雲強調用に加工し、強調レイヤーのマクスとして使って見た。星はRGB画像から抜き出して星雲強調レイヤーの上に配置することでやっと見るに堪える画像に仕上がった・・気がする。
撮影日時 : 2017.01.03 PM22:18~ 撮影場所 : 愛知県段戸山牧場

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機材       : FC100+FC35(528mm, F5.2) + BJ42L(カメラ冷却温度-15℃)
     + Xagylフィルターホイール + Badaaフィルター(LRGB, OⅢ)
撮影条件 : L : 10分×6枚、RGB :各5分×4枚、OⅢ:15分×6枚 露光時間計 210分
画像処理 : ステライメージ8でLとOⅢのコンポジット、RGB合成、画像位置合わせ
     PhotoshopでL(+OⅢ)とRGBの合成、仕上げ