C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

冷却CMOSのニワトリ銀河

12月に注文していたQHYの冷却CMOSカメラQHY178Mがやっと届いた。センサーサイズが7.4×5mmと小さいので、APS-Cカメラに比べて単純には3.2倍長焦点化となる。これなら銀河撮影の幅が広がる。惑星動画にも使えるが銀河や惑星状星雲がターゲットだ。

バッテリ接続コードはカメラ側は標準のバレルコネクターなので簡単に自作できる。ケーブルを作ってカメラに接続してみると、ケーブル途中に付けた6Aヒューズが飛んでしまった。10Aに替えて飛ばなくなったがリップルが結構出るようだ。起動時のファン起動音が酷い訳でもないので、別のデバイスリップルが大きいのだろうか。
しし座の銀河M65,M66で撮影テストしてみたが、2時間トラブル無しで終了した。
撮影ソフトはEZCAP-QT(QHY専用ソフト),APT,SharpCapの3つを試してみた。
QHY178Mはビニングは2倍しかないので、赤道儀のアライメントでは高速シャッター+画面拡大のやれるSharpCapでないと用を為さない。静止画撮影ではどれを使っても良いが、QHY以外のフィルターホイールを使うとビニングを変えた全自動撮影はどれもできない。
M65,66撮影には光害防止目的でBPフィルターを使ってみたが、銀河も結構写ると分かった。ただ露光時間が短くて背景も荒れて良くない。色が変なので次はBPなしで2時間以上をトライしてみよう。

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撮影日時 : 2019.02.15 PM23:30~ 撮影場所 : ベランダ
機材       : Ginji150(F4,600mm)+BP(フィルター)+MPCC(コマコレクター)+QHY178Mカメラ
      SynScan On GPD + QHY5-ii + PHD1
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃
      L: 1bin 5分×6枚, RGB:2bin 各5分×2枚 総露光時間60分
画像処理 : ステライメージ8, Photoshop CC