C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

StarNet++を試す

天体関係のサイトCloudy NightにStarNet++と言う星消しソフトが出ていて、ググってみたら国内でも既にいくつかのプログで紹介されていた。で、このソフトはまさに星雲マスクに邪魔な星をゴソっと消す専門のソフトで、試しにやってみたらPhotoshopで作る星雲マスクより出来が良さそうだ。輝星に対しては十分ではないとソフトの作者は書いていたので、いろいろ試してみる必要はありそうだ。Pythonニューラルネットワークの知識があると自己学習でレベルが上がるとあり、Pythonでのpyファイルも掲載されていて、その気あればどうぞとあった。

なおこのソフトを動かすにはPCは64ビットに限られ、かつ2011年以降製造のCPUじゃないと動かないと書いてあった。コマンドプロンプトで動作させる方式なので勝手がちょっと違うが、PC条件さえOKならそれほど厄介ではない。
下の写真は元画像とStarNet++で処理したものとPhotoshopで処理したものを比較してみた。(Photoshopは明るさ最小値3とダスト&スクラッチ(半径10)を2回処理)
処理後のものは見易いように階調を上げてあるが、星雲細部はStarNet++の方が出来が良い。処理単位を選択できるが、APS-Cサイズの画像で64ピクセル単位で処理するとCPU7i+メモリ32GBで処理に8分近くかかった。これが8ピクセルだと50倍くらいの処理時間となるらしい。
イメージ 1
<StarNet++のWebサイト>
ここにあるReleased /v1.1/StarNet_Win.zipをダウンーロードして適当なフォルダーに解凍する。
<実行方法>
①処理したい画像(16ビットtiffに限る)を用意し、StarNet++のフォルダーへ保存する。
下図の例だとrgb_test5.tiffは処理したい画像に相当する。
イメージ 2
③StarNet++フォルダー内のrun_rgb_starnet.batを右クリックメニューで「編集」
を選択してbatファイルを開き、下記のように編集する。
 rgb_starnet++.exe 処理ファイル名.tif 保存ファイル名.tif 64
   末尾の64は処理単位(画像サイズ64はデフォルトで、より小さい数字にすると画像はより詳細になるものの、処理に要する時間は上述のように長くなる)。
上書き保存して、un_rgb_starnet.batをダブルクリックすると下図のようなコマンドプロンプト画面が表示され、処理が開始される。処理されたファイルは同じフォルダー内に保存される。
イメージ 3