C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

しし座の銀河トリオ

反射鏡筒を1000mm用に復元(主鏡を元の位置に戻す)し、デジ一眼でオフアキガイドがやれるようにガイダーも新調した。手持ちのガイダーはやや厚めながら安いこともあってOpticStarのものをCCDカメラ専用で使っていた。デジ一眼で使うには光路長の関係で薄型が必要なため、TSとOrionのガイダーを調べた。必要なアダプターとセットになったOrionはTSより安く早速購入(個人輸入)。5日ほどで届いたので先ずはベランダでCCDカメラを使ってセッティングと試写をやってみた。

一番の課題はガイドカメラのピント位置が出せるか、次にガイド星が写るかだが、ASI120MMはピント位置が合わず使えない事が判明。但しロープロファイルのノーズにすれば良さそうだ。次にQHY5-Ⅱでやってみたが先端ノーズが長くてNGのためQHY5Pに代えてみた。QHY5Pは先端ノーズが短いのでピント位置合わせはクリヤできたが、センササイズが小さいため、Gainを上げてもガイドになる星がなかなか写らない。そこでQHY5Pの先端ノーズを外してQHY5-Ⅱに付けてみた。これでピント位置はOKとなった。QHY5-Ⅱで暗めのガイド星も何とか写るようになって、やっとオフアキ撮影の目途が立った。(QHY5Pはセンササイズが小さいため、オフアキガイド用には不利と一般的には言われているが、その通りになった)
試写に選んだのはかに座のSh2-290なる超淡い惑星状星雲。Hαフィルター+カメラ2倍ビニングで5分露光したものの、撮った画像データを超強調しても薄っすらとしか見えない。諦めてしし座の銀河トリオに変更し、LRGBフィルターで撮ってみた。Lフィルター試写で銀河は割にクッキリ写っていて驚いた。またまた庇が邪魔で1時間ほどしか撮影できなかったが、街中でこれほど写るとは実に驚き。空がかなりクリアだったのが一番のようだ。

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撮影日時 : 2018.02.13 PM22:17~ 撮影場所 : ベランダ
機材       :UNC25410(25cm反射,1000mm, F4) + MPCC+QHY9カメラ
     QHY CFW2フィルターホイール + Optlong LRGBフィルター
     赤道儀 EQ6Pro + Orion OAG(ガイダー) + QHY5-Ⅱ(ガイドカメラ) +PHD
撮影条件 : カメラ冷却温度-20℃、Gain 11, Offset 112
               LRGB :各2分×8枚 総露光時間 64分
画像処理 : ステライメーシ8, Photoshop CC
               なおスカイフラットで補正しきれない色カブリ除去に四苦八苦♪