C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

ステラナビ活用

Rグラフィックで作ったLBN,LDN天体マップを使って写真上のLBN,LDN番号を特定しようとしても、「これかなぁー?」「いやいやこっちかも」となって一向に埒が明かない。それならと写真の上にLBN・LDNのマーカーと番号を表示できそうなステラナビを使って特定できるかやってみた。
ステラナビには「画像マッピング管理」で星図パネルに写真を表示できる機能がある。自分で撮った写真でもOKなので便利だ。それと「追加天体」ツールを使えばマーカと天体名をパネル上に表示できる。「追加天体」ファイルの作り方はヘルプに詳しく解説されていて自分でも作れるので、カタログのCSVファイルをExcelに読込み、VBAでのデータ変換と「追加天体」のデータ形式での出力(.adf)で出来上がる。
下の画像は今年5月に撮影したはくちょう座と一昨年撮ったケフェウス座の写真で、これらをステラナビの星図パネルに貼り付け、これに追加天体としてLBN,LDN,Barnardカタログを表示させた。
結果は「これで解決とはならず」となったが、番号特定にはそれなりに撮った写真が必要だと改めて分かった。
 
<はくちょう座 サドル以南>
明るい散光星雲や暗めの散光星雲(赤色)は分かるが、特に暗くて淡いLDNは分り難い。淡くて暗い分子雲自体が写真では分からないので、これで特定するのはそもそも無理のようだ。

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<ケフゥエス座 アイリス星雲付近>
分子雲主体で散光星雲のない領域ではLB,LDNは分かり易い。それでもLBNとLDNの差はピンと来ない上に、ある番号はガスの広がりがどこまでなのか分からない。そもそものカタログにあるガスの広がり範囲を表すarc minite(分角)値の表示が必要かもしれない。

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