C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2022-01-01から1年間の記事一覧

おひつじ座の銀河 NGC691~NGC697

当初くじら座の不規則銀河IC1613を撮ろうと導入したものの、結局導入できたかどうか分からず撮影を中止した。後で調べたら、導入出来てていても10秒露光程度では写らないほど淡いと分かった。もし写っていたら画像の半分を占めるくらいに広がったはずで相当…

ろ座の銀河NGC1398

NGC1398はよくある腕の巻き付いた銀河とは違っていて、リング状の腕の外部で短い腕がいくつもあるように見えて面白い。大型望遠鏡で撮った写真ではリング部にはかなりの数のHii領域が見える。Hiiの赤色が写らないか期待したが、残念ながら見えない。Hαフィル…

カリフォルニア星雲~スバル

今までボタ赤を載せる三脚にはポルタを使っていたが、レンズが軽ければ普通のカメラ三脚で十分だろうと言う事で、先ずは50mmレンズで1時間ほどやってみた。撮影中に不用意にカメラに触らなければ追尾精度は問題ない。50mmレンズでのフラットデータはないため…

バラ星雲

前々掲のIC1396撮影後の取り扱い不注意で狂った極軸を直し、カメラをデジ一眼に換えてやっと撮影準備ができたものの、月の出時間はとうに過ぎていて空は少し明るくなってきた。月光下でも明るいバラ星雲なら撮れそうだ。試写してみると星が少し楕円で流れた…

みずがめ座の銀河 NGC7727 (Arp222)、NGC7724

下の写真の左がNGC7727、右の小さい方はNGC7724で、NGC7727は形が崩れているので特異銀河に分類されているが、Wikiに依れば10億年前に起こった銀河合体のその後の姿なのだそうだ。右の銀河とは相互作用の関係にはないものの、同じ銀河グループに属するとあっ…

ケフェウス座IC1396

Mamiyaレンズでの撮影で重たいカメラが使えるように、ヘリコイドとカメラの接続にネジ込み式の特注アダプターを先月注文していた。これがやっと届いたので、今宵はその効果の確認と言う事で、IC1396を対象にやってみた。10分露光しても星は楕円になる事も無…

カシオペヤ IC59, IC63星雲

日中の晴れ空、遠くにしか雲が無い。まともに晴れない日々からやっと抜け出せたのかと思うような晴天もどき。夜も久しぶりに良く晴れたので、なんか撮らなくては・・・になる。カシオペヤのツィー近くにある化け物雄叫び風の星雲、IC59,IC63を狙って見る事に…

三ケ月~チューリップ星雲

待望の晴れのはずが撮影30分ほどでガス襲来となった。2時間ほど待ったもののガス模様は相変わらずのため面の木での撮影は諦め、段戸山牧場へ行く事にした。稲武の空は晴天でこれなら間違いなしと喜んだのだが、段戸山牧場の入り口にはロープが張られていて「…

はくちょう座のプロペラ星雲

ジョギングで少し走った所で空を見上げると晴れているではないか。止まってよく見ると雲一つない!! 走っている場合ではないとUターンし、北側通路に早速機材をセッティングした。先日の遠征でプロペラ星雲も撮ろうと計画していたものの、使う予定のカメラを…

MAMIYAレンズでの網状星雲

PixInsightのバージョンはドンドコ進み、更に暫くPixInsightで処理をした事のないデジ一眼データでの手順を忘れていて「どうやるんだっけ?」がスタートになった。WBPメニューも変わっていて、処理中のボックスにPlate solvingの項目があり、「何だこれ??」。…

MAMIYA APOレンズでM31 アンドロメダ銀河

やっとこさ晴れてアンドロメダ銀河の撮影ができた。面の木は結構な賑わいだったものの、いつものメンバーの姿はなくどうしたのかと拍子抜け。今宵M31撮影に使った機材は、MAMIYAの250mmAPOレンズで、7月に撮影した際はヘリコイドに付けたカメラマウント固定…

はくちょう座IC5146 まゆ星雲

先日の遠征では途中で曇ってしまい、RGBフィルータでの撮影途中で中断となってカラー化できず没になってしまった。こういう時期はカラーCMOSが良いなとしみじみ思った。ベランダだとまゆ星雲の"まゆ"はあまり写らないが、星雲自体は明るいので長時間撮影でな…

フラット補正計算

先の記事の最後の方でフラット補正計算の概要を書いてみたが、詳しい説明ではないため理解しずらいとの指摘もあったため、今回は具体的な数値演算で詳しく説明してみようと思う。なお先回の説明に使ったフラットイメージのグラフの曲線は、周辺部の輝度低下…

NGマスターフラットでの補正でどうなるか

Image Calibrationでの設定を間違って処理した事でフラット補正をしくじった事までは分かったが、PixInsight Forumの言っていた「ケラレ状態」とはどんな状態なのかサッパリ分からなかったため、またいろいろ調べてみた。その結果、間違い処理の元々はbiasデ…

Image Calibrationのoption

先日PixInsightのフラット補正が合わないため、ステライメージでやってみたら上手く行った、と言う記事を書いた。処理後のライト画像の中央が少し暗く落ち込む過補正状態になる。その後いろいろ調べ、更にPixInsightのForumにも聞いてみて、Image Calibratio…

フォーカーサーコントローラ

最近はピントを撮影ソフトによる自動調整が普及してきて、APTやNINAにもメニューがあるが、我が機材は残念ながら手動調整しかやれない。25cm反射では頻繁にピント調整が必要なので、これが自動でやれたら大変有難い。そこで我が機材のフォーカーサ(Teleskop-…

こぎつね座Sh2-88星雲

思わぬ晴れ間が広がって来たので、東の空高く昇って来たこぎつね座の星雲を撮る事にした。しかし思わぬ晴もそう続かず2時間でドン曇りとなり、撮影は中断となったが、何とか画像処理可能な枚数は撮れた。ところでPixInsightでの画像処理で、昨年あたりからフ…

ペガスス座の銀河NGC7217

銀河腕が密に巻き付いた羊毛状は結構奇麗なので、極力狙う事にしているが、NGC7217は残念ながら我が機材では羊毛状が分かるほど大きく撮れない。調べてみるとNGC7217を羊毛状銀河と書いた記事はあり、形態分類からは理解できるが、一方では共鳴リング渦巻銀…

こぎつね座の惑星状星雲 Abell74

このAbell74は非常に淡くて手強い。Hαの2倍ビニング10分で薄っすらとかろうじて見えたが、晴れ開始が遅かったのと機材トラブルもあって、都合3時間露光では全然足りない。またの機会だ。 撮影日時 : 2022.06.29 PM22:10~ 撮影場所 : 茶臼山面の木駐車場 機…

りゅう座の銀河 NGC6503

NASAの綺麗な画像見て撮ってみる気になったが、Wikiによれば矮小銀河の分類になっていて直径は天野川銀河の約1/3と小さい。解像感は乏しいものの、濃いダストも見えて赤や青色は結構強く、活発な銀河らしいのは分かる。この時期の撮影可能時間もかなり短くて…

M17星雲

高野山詣から帰ると、晴れているではないか!! 貴重な晴れなので早速ベランダ撮影の準備を始めた所、汗がだあだぁと噴き出てきた。順調にセッティングが進み、今宵のトライヤルは、赤道儀制御にステラナビゲータは使わず、APT+EQCOMのみで写野合わせをやって…

たて座の星雲Sh2-46

この星雲を撮るのが目的と言うより、極軸合わせの精度がどうもおかしくて直そうとやりだし、やっと3日目にまともになった!! と言う事でのおまけ撮影。遠征で撮る事もないと考えて撮っては見たものの、霞んだ空での2色撮影では色も乏しくて冴えない画像になっ…

ケフェウス座の星雲 IC1396クローズアップ

こぎつね座の星雲Sh2-86の撮影が終わり、薄明開始までまだ時間があるのでIC1396に望遠鏡を向けた。さぁ撮るぞ!!の段になった途端、薄雲なのか天の川なのかくらいの薄雲がやってきた。ちょっと待ってみたものの薄雲は続くので、已む無く撮り始めたのだが、撮…

りゅう座の銀河NGC5907

NGC5907はストリーム ( 伴銀河が銀河との衝突や接近により、重力によって引き伸ばされた状態となったもの )で有名なのだが、とても山通いでは写せる代物では無さそうだ。NGC5907のストリームを撮ったのは米国のアマチュア天文学者兼天体写真家で、銀河周辺の…

こぎつね座の星雲Sh2-86と散開星団NGC6823

Sh2-86の特徴は星雲中の細い黒帯だが、どうやってできるのか不思議だ。黒帯予備軍は幾本か見えるので、いずれ大きくなるのだろうか。薄雲中で撮った画像や南低空で撮った画像は、普通にフラット補正するとほぼ中央が暗く落ち込む過補正になる。何が原因でこ…

マルカリアン銀河鎖+M87

はくちょう座のvdB136が登ってくるまでの繋ぎでカルカリアンを撮っていたせいか、これを撮影していたことすらすっかり忘れていた。先日撮影した画像の処理をやろうとデータの保存フォルダーを見ていて、「あれ? こんなの撮ったっけ?」。暫く経って「そう言え…

りようけん座の銀河NGC5033

NGC5033は以前デジ一眼で撮った事があって、小さくしか写らなかったため、拡大して撮ろうと思っていたが、何と3年も過ぎていた。この夜は晴れのち薄曇りのち晴れとの予報で、もしかしたらずっと晴れかもと期待したが、残念ながら予報はビンゴでラッキーな夜…

りゅう座キャッツアイ星雲@ベランダ

迷って遠征止めたら凄い晴れ!! ベランダでキャッツアイの外層ガスが写るかとやってみた。試写10分では気のせいくらいの写りで、15分露光でやっと見えてきた。当初はL-Extream+RGB各フィルターでと考えたが、惑星状星雲はHαとOiiiが主のため、GとBは同じ画像…

こぎつね座 アンセルとCr399

写真左上の明るい星ははくちょう座のアルビレオだが、カメラレンズでは流石に二重星にはならない。ここから右側がこぎつね座で、中央よりの明るい橙色の星は主星アンセルAnser、右端やや下にはコートハンガー星団Cr399と写真下の中央寄りがSh2-88とそこそこ…

はくちょう座の反射星雲vdB136とボールプランジャーの効果

数年前に屈折+デジ一眼で撮った時は惨敗で、星しか写っていないと言う有様。反射星雲は影も形もなし。今回は4時間露光でやろうと始めたものの、何やかやのトラブルで2時間しか撮れず、翌日薄曇り予報ながら晴れ期待で出かけた。ところが予報は的中でサッパ…