C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2022-01-01から1年間の記事一覧

りゅう座のトリオ銀河NGC5985他

このトリオ銀河のうち右の2つは、NEDの距離データによればどちらも1.2億光年とあって相互作用してもおかしくない関係にある。海外のブログ記事には相互作用していると書いているのがあった。中央のNGC6952は小さな銀河を飲み込んで合体中らしく長時間露光す…

かみのけ座の銀河 HCG61+NGC4170

HCG61を改めてネット情報を調べてみたら、HCG61は3つの黄銅色の銀河から成るグループで、青っぽい銀河NGC4170はグループとは関係なく手前に位置する銀河とあった。(HCG61は1.8億光年、NGC4170は0.5億光年)この夜は風穏やかで夜露なしと好条件だっものの、こ…

はくちょう座サドル~チューリップ

面の木は予想通りの車の多さながら、早めに出かけた甲斐があって先着の星友の横に陣取りできた。風も穏やかで久しぶりに25cm反射が使えるが、今日の目玉はポタ赤オートガイド撮影だ。先月の遠征ではノートPCを忘れてやれなかった。天の川が登ってくる前に練…

おとめ座の惑星状星雲Abell 36

夜20時を過ぎてから見る見るうちに空が晴れてきて、一瞬遠征が頭をよぎったもののノートPCの充電は全くできてなくて流石に無理だ。と言う事で、先回遠征では導入失敗で撮れなかったAbell 36を狙って見る事にした。導入をミスらないように今回はEQMODSアライ…

ポタ赤オートガイド化その2

ポタ赤での135mmレンズでは、追尾精度が追い付かず星流れ気味になってしまう。バランスシャフトでのウェイトの掛け方が良くないのかと言う疑問もあるので、ベランダでテストしてみた。ベランダでは北極星は見えないため、極軸合わせはpHD2のドリアトアライメ…

いて座~わし座の天の川とPixelMath背景補正

さそり座を入れた天の川は、面の木だと低高度でのカブリで処理が大変なため、いて座から上の方の写野で撮る事にした。それでもカブリは結構でるし、85mmレンズに比べたら24mmレンズだとF4まで絞っても周辺減光は目立つ。今回カブリ補正ではABEではなく、Pixe…

かみのけ座の銀河NGC4725,NGC4747

NGC4725とセットでNGC4747を写野に入れたものの、NGC4747の淡腕が写野に入り切っておらず失敗してしまった。試写の時にぎりぎりセーフと判断したのだが、画像の階調を上げてキチンと確認すべきだった。ただ当初予定していたAbell36の導入失敗で撮影中止によ…

はくちょう座の星雲Sh2-104

Abell35を撮った後、薄明開始までまだ2時間もあると言う事で、はくちょう座にある小さな星雲Sh2-104を狙って見た。試写すると意外と暗く、更に周囲の赤星雲などは殆ど写ってそうに無い。カメラレンズで撮ると割明るく写るので楽勝かと思ったらそうでもなかっ…

さそり座頭部の星雲

当初135mmでIC4596とSh2-7だけ撮ろうと予定した。所が、ポタ赤での135mmはオートガイドを使わないといけないのに、肝心のノートPCを持ってくるのを忘れていた。先ずは135mmレンズをガイド無しでやってみたが、5分露光の6枚の写真は全部長楕円の星となり撮影…

うみへび座の惑星状星雲Abell 35

ナローフィルターHαとOiiiでそれぞれ1.5時間づつ撮り、RGBで1時間ほど撮ったものの、どれも薄っすらすらの写りで、低空での光害カブリも結構あるが、屈折F5.2では予想以上に淡く、星の色も冴えない結果となった。この夜は、Abell35の撮影と並行して、隣の星…

おとめ座銀河 NGC5170

2対象目のNGC5170の撮影開始が遅くなり、2時間弱で西側の林にかかってしまうほどの低高度になって撮影を切り上げた。撮影画像は星がやたら肥大化しクッキリしない写りだったので、画像処理後の仕上がりもそれなりとなった。最近ノートPCのバッテリの減りがや…

さそり座~へび座星雲

低高度撮影なのでカブリが酷く、WBPでコンポした画像はウンザリするほどの背景となっていて、いつものPixel Mathスクリプトを使った背景補正だと時間が相当かかりそうだ。そこで今回はライト画像を1枚づつABEでカブリと周辺減光補正を行ってからインテグレー…

おとめ座の銀河NGC4731

NGC4731はかなり歪んでいるが、歪みの原因は特定されておらず2つの説があるようだ。1つ目の仮説は、下の写真には写っていないが写真の左上方向に大きな楕円銀河NGC4697があり、この銀河との相互作用だと言う説。当初はこの説だったらしい。2つ目の仮説は、ふ…

しし座の銀河 NGC2903

今期はなかなか遠征ができずしし座銀河も撮れていなかった。シーズンオフ前にと南中過ぎたNGC2903を撮ってみたものの、2時間露光の終盤にはかなり南西の低高度となってしまった。光害カブリでライト画像のピクセル値が大きいとフラット補正が上手くいかない…

りょうけん座 NGC4490(まゆ銀河)

まゆ銀河を11年ぶりに撮ってみた。3月末に元気村で撮影中に雲が広がって中断になり、その続きを面の木で撮ってやっと一通りデータが揃った。Ginjiでの撮影でのオフアキガイダーは今迄中華製のモノを使っていたが、ブリズムチューブ内の光路が円筒形の安普請…

いて座 バンビ周辺

夜には待ちに待った快晴の予報に、早々に面の木へ出かけた。着いた頃はまだ雨が降っていたものの予報通り20時くらいにはすっかり晴れ渡って風穏やかと好条件となった。夜半には天の川も上がって来て、久々に見る広大な天の川にわくわくしてきた。ただ残念な…

かに座の銀河 NGC2775

かに座で撮れそうな銀河を探し、NGC2775は少し小さいかもと思いつつ撮ってみた。ただこの撮影では鏡筒反転後にガイドが酷いハンチングを起こしてしまった。カウンターウェイトがずれてしまってDECガイドが不安定となったようだ。もうちょい締め付けておけば…

こじし座の銀河 NGC3430他とArp270

理事会の仕事も一段落となって、やっとこさの面の木遠征撮影と相成った。良く晴れ渡っていたものの風がやや強い予報のせいか、私含めて3人と寂しい。風で鏡筒は揺さぶられて没画像が結構出てしまい、2時間撮影予定が終わってみたら4時間もかかって何とも効率…

ポタ赤Panheadのオートガイド化

135mmレンズ+ポタ赤Panheadの組み合わせでの撮影では、レンズだけで500gもあり、バランスシャフトを使わないと撮影すらできない。それでも追尾精度はいまいちで、撮影枚数の半分近くは追尾不足で長楕円星になり没になってしまうので、1軸オートガイド化での…

しし座トリオ@ベランダ

1月下旬にベランダからしし座トリオを撮ってみたものの、フィルターホイールがおかしくなって途中までストップとなり、残りの撮影がなかなかできずとなっていた。昨晩は夜8時を過ぎてにわかに晴れてきてやっと撮影できた。しかしQBPフィルター使っての銀河な…

いっかくじゅう座の星雲 Sh2-280

このSh2-280は勾玉星雲のような星雲が波打ったような明るい所があり華やかなのだが、淡く広がった所はベランダ撮影では露光時間が稼げずなかなか写し出せない。この星雲撮影の2日後に面の木へ出かけて、このSh2-280を撮り直そうとしたものの、天気予報のGPV,…

とも座の星雲 Sh2-302

とも座のSh2-302はそれほど明るくないものの、試写した所悪くないという事で一通り撮影した。しかし低高度過ぎて光害でのカブリが酷く、背景のムラムラは薄い星雲なのかカブリなのか判別がつかない。星雲の周囲には淡い星雲は無さそうと言う事でDBEでゴソっ…

バラ星雲じゃないような

満月の翌日、まばゆいばかりの月光下で、ナローフィルター+LRGBの組み合わせでバラ星雲を撮ってみた。遠征撮影でのRGB画像と違って綺麗な星雲とは程遠い感じになってしまったが、RGB画像ではさほど出てこない分子雲が目だっていて、星雲周りのガスの構成はこ…

オリオン座の星雲 Sh2-254~258

丸い星雲が寄り添った風に見えるが、明るい星が周囲の暗黒星雲を押しのけて明るい赤星雲が見えているようだ。ところでこれらの星雲カタログ番号を調べ直して、私が使っている星図(Pocket Sky Atlas)に間違いのある事が分かった。2つの明るい星雲のどちらかが…

いっかくじゅう座の星雲 Sh2-291とLBN1022

カモメ星雲の少し左上にある小さな星雲で、写真の右側の星雲がSh2-291、左側はLBN1022となっている。左側の星雲の方が右側のSh2-291より明るいものの、何故かSh2カタログには無い。大きな望遠鏡で撮影されたLBN1022(左側の星雲)の写真は大変綺麗で、こんな風…

おおいぬ座の星雲Sh2-297@ベランダ

元旦の夜は冷え込んで良く晴れたので、カモメ星雲IC2177の羽の先端の明るい部分(Sh2-297)をクローズアップで撮ってみた。帰省中の家族もいて深夜遅くまでの撮影は遠慮しないといけないので2日後に追加撮影した。ナローフィルターでの撮影に加えて星用にとRGB…