C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

2019-01-01から1年間の記事一覧

おとめ座NGC5068,5084銀河

焦点距離840mmでそこそこの大きさに写るペア銀河を探して撮ってみた。写真右のNGC5068は星がじゃんじゃん生まれている銀河で、銀河ディスクは青っぽく、薄々のピンク色もあって星の材料はありそうだ。写野に入ると云う事で横向き銀河のNGC5084を入れてみたが…

へびつかい座~さそり座の星雲

下條村で撮れなかったさそり座の青い反射星雲がやっと写せた。ISO3200の2分では画像真っ白でダメでISO1600にしたものの、2分露光だと撮影枚数がかなり多くなって画像処理が嫌になってしまうので50枚程度で終了にした。ISOを下げて露光時間を多くした方が良さ…

北アメリカ星雲・ペリカン星雲

なかなか晴れて来ずとうとうM83は撮れず終いとなった。已む無く望遠鏡を片付けて200mmレンズに載せ替えたものの、いて座のM16やM17は小さくて冴えない。 こういう時は北アメリカ星雲とペリカン星雲ペアは手頃となるが、早やって望遠鏡を片付けてしまったのを…

綺麗な天の川

久しぶりに会社サークルメンバーの有志が撮影に参加と云う事で、一層賑やかになった。夜も更けて1時くらいになるとはくちょう座辺りも撮れそうな高さに上ってきたが、この夜の天の川はかなりクッキリで久しぶりに良い眺めとなった。 ポタ赤にカメラを載せて…

おとめ座のめおと銀河Arp271(NGC5426,5427)

面の木は撮影や観望の車で大賑わいだったが、予報は外れて晴れてきたのは深夜23時と遅くて撮影予定は狂ってしまった。おとめ座のArp271撮影3時間を予定していたが、撮影2時間過ぎた時点で南西側の木立が邪魔になり、撮影はそこでStop。 先日の特異銀河リスト…

おとめ座の特異銀河NGC4438

米国学者の編纂した特異銀河カタログがある。時々銀河名の横にArp○○と書いてあるのを見たことはあったが、何のことか最近まで知らなかった。カタログの目的はヘンテコ銀河形成の物理過程を調べようと形態特徴で分類して1966年に発表されたもので、アンテナ銀…

おおぐま座 M109銀河

GPVでは23:00には曇るとの予報だったが、微妙な雲行きなのでもしかしたら晴れるかもと機材を準備。しかし強風が吹き荒れてて機材を積もうと通路に出た途端にビル風の突風にヨタヨタとなってしまった。風があるので大きな望遠鏡は使えず、これで銀河撮るのは…

M87銀河のジェット

M87銀河のジェットは撮ってみたい対象のひとつで、やっと昨日ベランダでQHY178Mを使って撮ってみた。流石に光害カットフィルターなしではまずいかもとLPS-P2を使い、先ずはLフィルターで試写してみた。おぉジェットが見える!! M87銀河自体の大きさ(直径)は天…

おとめ座 ii NGC4536

4/6撮影の最後は、昨年屈折直焦で撮ったおとめ座NGC4536を大きく撮ろうと狙った。NGC4536の情報を調べてみると所属はおとめ座 iiとあった。銀河団の位置を示す呼称で銀河集団本体から枝分かれしたような存在が ii や iii とあった。 ところでおとめ座銀河団…

さそり座 in 下條村

馬籠から下條村への途中、岐阜と長野の県堺の峠に差し掛かると突如道端には雪がドカっと残っていて、一週間前ならおそらく夏タイヤでは通れなかったかもの光景になった。一瞬ヒヤっとしたが少し下ると雪は激減し、更に下ると桜満開がそこら中となってきた。…

りょうけん座の銀河 NGC5033と5005

写真右下側の銀河がNGC5033でセイファート銀河に分類されているとあったが、撮っただけでは分からない。(セイファート銀河とは銀河中心核が非常に明るいのが特徴で巨大なブラックホールによるものと推測されている) この銀河のもうひとつの特徴は渦巻がひね…

淡くて失敗M106

りょうけん座のM106銀河には中心部から噴き出す赤のガスがハッブル写真では顕著なのを見て、我が望遠鏡でも何とか撮れないかと。Hαフィルターを使えば写せると思っていたが、いざ撮影を始めるとモワーーーと霞んだ空で何だかなぁ・・・。それと星が楕円気味…

小さくM100銀河

4/6夜は月がないので夏星雲を撮ろうと張り切ったものの、空は明け方近くまでモヤっとした状態が続いて気力減退。そさり座のアンタレスも「あれがアンタレス??」と言うくらい輝度も落ち込んでいた。結局この夜も銀河撮影のみで終わってしまって、夏星雲はおあ…

バイアス補正の必要な季節 M49,NGC4535

この画像データを処理していたら、うわっ ノイズが酷い!!。ダーク引いても背景の赤っぽいノイズと波模様の縞々が、強調どころか背景切り詰めただけで目立ってきた。 うーーむ、ディザリングしても駄目のようで、バイアス補正にトライした。 ELパネルでのフラ…

銀河は続く・・ M100とNGC4312

星図ソフトで銀河団名を表示してみるといろいろと出てくるが、PC画面の2次元平面では距離が分からないので、Webで距離を調べて立体的な配置がイメージできる。 天の川銀河を含む"局部銀河群"はおとめ座銀河団の端っこに位置していて、そのおとめ座銀河団の中…

かみのけ座銀河M99,NGC4302

デジ一眼での撮影では最近はAPT(Astro Photography Tool)を使う事が多い。アライメントでのプレビユーで画像拡大と十字線マークを画面に表示できるので、EQMOD操作も楽にできるのが良い。ディザリング機能もあるので多枚数自動撮影のモードで30分毎にスイッ…

おおぐま座と言えばM81とM82

M81とM82のペアは撮り易いので年1回は必ず撮ってしまう。M82の特徴は何と言っても銀河中心から吹き出る赤いガスだ(スーパーウィンド=銀河風と呼ばれている)。本に寄れば成因は近くの大きない銀河M81の重力の影響で星が一気に形成されるスターバーストが起き…

衝突銀河NGC4567,4568

先月銀河衝突の典型的な天体「アンテナ銀河」を撮った。で今月の衝突銀河はおとめ座のNGC4567とNGC4568(写真中央の2つで、上が4567)。 銀河衝突と言えば銀河腕がねじ曲がったり、局所的に明るい所があったりするが、この2つにはそれが見られない。これからそ…

かみのけ座M88,NGC4548

やっと晴れそうで準備万端でかけた。稲武から面の木への村道を登っていくと、道は少し濡れたようで乾いていない。寒さでかと思いつつ更に登っていくと、道端に何と雪が薄っすら積もってる・・!! 。この寒さで溶けずに残っていて、外気温は既に0℃なのでこれ…

暇な新月期にはPython

新月期になって先日面の木へ出かけたものの、GPVは大外れで曇りどころか小雨ばらつく天気になった。その後も晴れず春の銀河が終わってしまいそう(*´Д`)・・・ 仕方なくRプログラミング星図をまたぞろ考えてみた。 リンズカタログ(LBN,LDN)を星図にプロット…

QHY178Mのゲインとオフセット

QHYのサポートへカメラの2倍ビニングでのゲインとオフセットを質問した答えが翌日に帰ってきた。おぉーー早い!! ・・・が、「実験してないから自分でどうぞ」とあっけない。仕方ないので、どうやって設定するのかWeb情報を探してみた。 「どうやってゲインと…

ボケボケのソンブレロM104

QHY178Mカメラでの銀河撮影は楽しみとなったが、ひとつ課題がある。先日の屈折 660mm+QHY178での写真(アンテナ銀河)で星は結構肥大化した。シュミカセのような長焦点望遠鏡での写真では星は肥大化してボケ気味になるが、QHY178カメラで更に焦点距離の大きな…

PC不調になった原因 Windows新バージョン

今年になってから撮影に使っているノートPCが不調に陥っていたのだが、やっと不調の原因が分かった。 <不調の内容> CMOSカメラ2台(撮影用とガイド用)をハブを使って1つのUSBポートに繋ぐとPCのBIOSから警告音が出てカメラソフトがフリーズしてしまうというも…

さそり座の季節

天体や星景写真では既に初夏物シーズンになっていて、さそり座カラフルタウンやはくちょう座星雲写真の投稿が目に付くようになってきた。先にこと座の写真を掲載したが、こと座撮影後にさそり座も撮っていたものの処理するのを忘れていた。 短時間の撮影なの…

からす座アンテナ銀河NGC4038,4039

8年前くらい前にVC200Lを使って初めてアンテナ銀河を撮影し、F9と云う事もあってアンテナ部分は殆ど写らず惨敗した記憶がある。今回は望遠鏡F5.3とQHY178Mの組み合わせでどの程度写るか期待しつつやってみた。 最初の10分露光L画像を見ると、「おぉアンテナ…

りゅう銀河NGC5905~5908

写真左の銀河はNGC5906と書いてあったり、5907となっていることもある。写真の右側の小さな2つの銀河は上から5905,5908。 NGC5906と5907の関係は何だろうと気になって調べてみた。やはり気になって調べた方の写真では、2つの銀河と分かるようなものは写って…

ろくぶんぎ座銀河NGC3169,3166

ろくぶんぎ座はしし座の下の方にあり、メシエ天体は1つもなくNGC銀河もしし座やおとめ座のように多くないが、NGC3169と3166は比較的大きく近接しているので良く撮影対象になる銀河だ。昔800mmの望遠鏡で直焦デジ一眼で撮ったが、余りに小さくて詰まらない写…

りょうけん座の銀河M106,NGC4217

銀河撮影用に昨年末にセンサーサイズの小さいQHY178Mを手に入れて使いだしたが、デジ一眼では焦点距離を伸ばそうと、Ginji150に1.4倍テレプラスを使うことにした。元々がF4なのでテレプラスを使ってもそう暗くならない。周辺星像はコマが出て良くないが我慢…

夏星雲も近い こと座

夜も更けて午前2時くらいになると、冬星雲達は西空からは消え北東の空にはこと座が上ってくる。ひと際ベガ(織姫)が美しく輝いていてなかなか良い眺めだ。 らしんばん座のSh2-312を撮り終えてポタ赤は片付けてしまったのだが、ベガを見て思わずこれ撮らなきゃ…

らしんばん座の星雲Sh2-312

らしんばん座は低高度ながら面の木でも何とか撮影可能な領域だが、南側の空は遠くは浜松市や近くの設楽町の光芒があって撮り難い。深夜には街明かりも収まるが、今の時期はらしんばん座の南中時刻が22時なのでネオン街はまだまだ盛況だ。らしんばん座を撮る…