C#7の星空周遊

愛知県の山とベランダで星空撮影

天体写真

さそり座 in 下條村

馬籠から下條村への途中、岐阜と長野の県堺の峠に差し掛かると突如道端には雪がドカっと残っていて、一週間前ならおそらく夏タイヤでは通れなかったかもの光景になった。一瞬ヒヤっとしたが少し下ると雪は激減し、更に下ると桜満開がそこら中となってきた。…

りょうけん座の銀河 NGC5033と5005

写真右下側の銀河がNGC5033でセイファート銀河に分類されているとあったが、撮っただけでは分からない。(セイファート銀河とは銀河中心核が非常に明るいのが特徴で巨大なブラックホールによるものと推測されている) この銀河のもうひとつの特徴は渦巻がひね…

淡くて失敗M106

りょうけん座のM106銀河には中心部から噴き出す赤のガスがハッブル写真では顕著なのを見て、我が望遠鏡でも何とか撮れないかと。Hαフィルターを使えば写せると思っていたが、いざ撮影を始めるとモワーーーと霞んだ空で何だかなぁ・・・。それと星が楕円気味…

小さくM100銀河

4/6夜は月がないので夏星雲を撮ろうと張り切ったものの、空は明け方近くまでモヤっとした状態が続いて気力減退。そさり座のアンタレスも「あれがアンタレス??」と言うくらい輝度も落ち込んでいた。結局この夜も銀河撮影のみで終わってしまって、夏星雲はおあ…

バイアス補正の必要な季節 M49,NGC4535

この画像データを処理していたら、うわっ ノイズが酷い!!。ダーク引いても背景の赤っぽいノイズと波模様の縞々が、強調どころか背景切り詰めただけで目立ってきた。 うーーむ、ディザリングしても駄目のようで、バイアス補正にトライした。 ELパネルでのフラ…

銀河は続く・・ M100とNGC4312

星図ソフトで銀河団名を表示してみるといろいろと出てくるが、PC画面の2次元平面では距離が分からないので、Webで距離を調べて立体的な配置がイメージできる。 天の川銀河を含む"局部銀河群"はおとめ座銀河団の端っこに位置していて、そのおとめ座銀河団の中…

かみのけ座銀河M99,NGC4302

デジ一眼での撮影では最近はAPT(Astro Photography Tool)を使う事が多い。アライメントでのプレビユーで画像拡大と十字線マークを画面に表示できるので、EQMOD操作も楽にできるのが良い。ディザリング機能もあるので多枚数自動撮影のモードで30分毎にスイッ…

おおぐま座と言えばM81とM82

M81とM82のペアは撮り易いので年1回は必ず撮ってしまう。M82の特徴は何と言っても銀河中心から吹き出る赤いガスだ(スーパーウィンド=銀河風と呼ばれている)。本に寄れば成因は近くの大きない銀河M81の重力の影響で星が一気に形成されるスターバーストが起き…

衝突銀河NGC4567,4568

先月銀河衝突の典型的な天体「アンテナ銀河」を撮った。で今月の衝突銀河はおとめ座のNGC4567とNGC4568(写真中央の2つで、上が4567)。 銀河衝突と言えば銀河腕がねじ曲がったり、局所的に明るい所があったりするが、この2つにはそれが見られない。これからそ…

かみのけ座M88,NGC4548

やっと晴れそうで準備万端でかけた。稲武から面の木への村道を登っていくと、道は少し濡れたようで乾いていない。寒さでかと思いつつ更に登っていくと、道端に何と雪が薄っすら積もってる・・!! 。この寒さで溶けずに残っていて、外気温は既に0℃なのでこれ…

暇な新月期にはPython

新月期になって先日面の木へ出かけたものの、GPVは大外れで曇りどころか小雨ばらつく天気になった。その後も晴れず春の銀河が終わってしまいそう(*´Д`)・・・ 仕方なくRプログラミング星図をまたぞろ考えてみた。 リンズカタログ(LBN,LDN)を星図にプロット…

QHY178Mのゲインとオフセット

QHYのサポートへカメラの2倍ビニングでのゲインとオフセットを質問した答えが翌日に帰ってきた。おぉーー早い!! ・・・が、「実験してないから自分でどうぞ」とあっけない。仕方ないので、どうやって設定するのかWeb情報を探してみた。 「どうやってゲインと…

ボケボケのソンブレロM104

QHY178Mカメラでの銀河撮影は楽しみとなったが、ひとつ課題がある。先日の屈折 660mm+QHY178での写真(アンテナ銀河)で星は結構肥大化した。シュミカセのような長焦点望遠鏡での写真では星は肥大化してボケ気味になるが、QHY178カメラで更に焦点距離の大きな…

PC不調になった原因 Windows新バージョン

今年になってから撮影に使っているノートPCが不調に陥っていたのだが、やっと不調の原因が分かった。 <不調の内容> CMOSカメラ2台(撮影用とガイド用)をハブを使って1つのUSBポートに繋ぐとPCのBIOSから警告音が出てカメラソフトがフリーズしてしまうというも…

さそり座の季節

天体や星景写真では既に初夏物シーズンになっていて、さそり座カラフルタウンやはくちょう座星雲写真の投稿が目に付くようになってきた。先にこと座の写真を掲載したが、こと座撮影後にさそり座も撮っていたものの処理するのを忘れていた。 短時間の撮影なの…

からす座アンテナ銀河NGC4038,4039

8年前くらい前にVC200Lを使って初めてアンテナ銀河を撮影し、F9と云う事もあってアンテナ部分は殆ど写らず惨敗した記憶がある。今回は望遠鏡F5.3とQHY178Mの組み合わせでどの程度写るか期待しつつやってみた。 最初の10分露光L画像を見ると、「おぉアンテナ…

りゅう銀河NGC5905~5908

写真左の銀河はNGC5906と書いてあったり、5907となっていることもある。写真の右側の小さな2つの銀河は上から5905,5908。 NGC5906と5907の関係は何だろうと気になって調べてみた。やはり気になって調べた方の写真では、2つの銀河と分かるようなものは写って…

ろくぶんぎ座銀河NGC3169,3166

ろくぶんぎ座はしし座の下の方にあり、メシエ天体は1つもなくNGC銀河もしし座やおとめ座のように多くないが、NGC3169と3166は比較的大きく近接しているので良く撮影対象になる銀河だ。昔800mmの望遠鏡で直焦デジ一眼で撮ったが、余りに小さくて詰まらない写…

りょうけん座の銀河M106,NGC4217

銀河撮影用に昨年末にセンサーサイズの小さいQHY178Mを手に入れて使いだしたが、デジ一眼では焦点距離を伸ばそうと、Ginji150に1.4倍テレプラスを使うことにした。元々がF4なのでテレプラスを使ってもそう暗くならない。周辺星像はコマが出て良くないが我慢…

夏星雲も近い こと座

夜も更けて午前2時くらいになると、冬星雲達は西空からは消え北東の空にはこと座が上ってくる。ひと際ベガ(織姫)が美しく輝いていてなかなか良い眺めだ。 らしんばん座のSh2-312を撮り終えてポタ赤は片付けてしまったのだが、ベガを見て思わずこれ撮らなきゃ…

らしんばん座の星雲Sh2-312

らしんばん座は低高度ながら面の木でも何とか撮影可能な領域だが、南側の空は遠くは浜松市や近くの設楽町の光芒があって撮り難い。深夜には街明かりも収まるが、今の時期はらしんばん座の南中時刻が22時なのでネオン街はまだまだ盛況だ。らしんばん座を撮る…

先回のつづきのM51銀河

NGC2359を撮った後月の出までまだまだ時間があったので、BPフィルターを外して次はM51に望遠鏡を向けた。1週間前にM51を30分ほど撮影し曇って中断していたのでその続きとなる。前回の写真をAPTで解析してやれば精度良く先回写野と同じ位置にできるのだが、赤…

お馴染みの銀河鎖

ぎょしゃ座の繁華街にいたコメット撮影が終わってしまうと、短焦点鏡筒で撮れるものと言えば、この時期はマルカリアンとなってしまう。天文学者マルカリアンさんが見つけたチェーン(鎖)のような銀河の並びは、この領域の見所のひとつだ。このマルカリアンチ…

NGC2359(ダックまたの名カブト星雲)

金曜夜とあって深夜頃には面の木駐車場は20台近く撮影の車で賑わった。いつものメンバーと撮影のかたわらの情報交換やらお喋りで座っている暇もない。 撮影には2台の赤道儀それぞれでPCを使うが、動作不安定のPCが最悪故障となった場合に備えて、以前使って…

ぎょしゃ座繁華街のコメットさんC2018Y1

ノートPCが相変わらず不調続きで、赤道儀制御のEQ Directや撮影ソフトのAPTは早々に諦めた。SynScanハンドコントローラ経由でのナビソフト制御で一応自動導入はやれ、ガイドもやれたので撮影に支障はないが、自動導入の位置精度は低いので写野位置確定には試…

QHY178M初遠征のメデューサ星雲Sh2-274

冷却CMOSカメラQHY178Mでの遠征撮影がやっと叶った。風の予報が3m/秒とあったため25cm反射は諦めたものの、いざ面の木にいってみると深夜までずっと微風。 無理して持ってきた方が良かったかもと少し後悔したが、528mmで撮ったメデューサはクッキリ大きく写…

いまいちの星図

星雲(Sh2,LBN,LDN)と恒星の星図は何とかこぎ着けて、その後更にメシエ・NGC・IC天体の銀河・星団(散開、球状)・惑星状星雲も加えて、結構な天体数にはなった。しかし文字重なりは結構出るし目印になる1・2等星の名前やメシエ天体の名称などは無いので、格好…

冷却CMOSのニワトリ銀河

12月に注文していたQHYの冷却CMOSカメラQHY178Mがやっと届いた。センサーサイズが7.4×5mmと小さいので、APS-Cカメラに比べて単純には3.2倍長焦点化となる。これなら銀河撮影の幅が広がる。惑星動画にも使えるが銀河や惑星状星雲がターゲットだ。 バッテリ接…

星図っぽく

Rプログラミングでデータラベルを表示する方法が見つかった。maptoolと言うライブラリではデータの位置と重ならないようにラベルを配置する関数があり、ggplot2と違ってRコンソールで既に作ったモジュールに追加できるので便利だ。 天体名を表示させる方法は…

散々な夜の85mmいっかくじゅう座

先回風で断念したダック星雲(またはカブト星雲)を再度撮ろうと面の木へ出かけた。しかし思いのほか風が強くて星はユラユラの楕円にしかならず、またしても撮影は中断せざるを得ずとなってしまった。風に弱い25cm反射は遠征での出番を稼げないので、足の短い…